今回は大アルカナ【女帝】のカードを読み解いていきます。
この記事では、「女帝から見た未来・気になるお相手の気持ち・一般的なカードの意味」などのメッセージをお伝えしています。
ニュービジョンの方は後ろに子どもだちと白鳥が遊んでいて、この中央に優雅に座る女帝の美しさや愛情、世界中の人々の喜びや悲しみ全てを包み込んむ暖かさを際立たせています。
女帝についてはかなり存在感がありますが、それだけでなく周りの象徴物にも同じように人物にまつわる意味があります。
正面からみたウエイト版では細かくみてみると、ザクロ柄のゆったりとした服・星の王冠・赤いソファー・ハート型の盾・奥にはたくさん生い茂る木々・奥から流れてくる川の水・手前にまっすぐに伸びたたくさんの稲などとかなり情報が多く詰め込まれています。
女帝のカードの人物像からみた未来のメッセージ
このカードは、とてもパワフルな愛のエネルギーが込められたカードで自然豊かな場所から全ての人々に向けて無条件の愛情を送り続けているものの象徴であり、
これは内なる創造性により全身全霊で情熱を持って始めたことは、必ず実りある成果をもたらしあなたの世界を大きく広げていくことができるということです。
「私はとても幸せでここからあなたの幸せも祈り見守っていますよ!」としっかりと宣言してくれていますので安心してください。
愛情や情熱などの大きなエネルギーは生命力が養われていないと出すことは出来ません。
また、気持ちの面でも経済的な面でも余裕がないと全身全霊をかけて行動することも簡単ではないということです。
この全てのバランスがとれていることで、自信に繋がるような成長を促しますので更なる心身も含め安定を求め続けていくことができます。
大きなエネルギーが動くときには時々邪魔が入ることもありますが、そのような時でも対立することなくあなたの意図も伝わり穏便におさめることが出来ます。
新しい家族や仲間が増え、自分以外に大切だと思える存在が出来るでしょう。
それらを守る責務が与えられるが、十分全うできる力が備わっていきます。
女帝のカードから読むお相手の気持ち
お相手は自己愛や自己肯定感が十分にあり自己の価値感もしっかり満たされているので、他人を思いやり愛情深く接することが出来る落ち着きのある人です。
気持ちが伝わり今までの関係よりもっと進んだ深い関係性になる事を望んでいます。
新しい事を始めたり、新しい命が授かるといったような事にもつながっていきます。
反対にこれまでの知識や環境にありがたみを感じていなかったり謙虚でない態度の場合は、自分に甘く他人には厳しかったりします。
そういう人は結局ダラダラと時間を過ごしたり、いつか誰かがどうにかしてくれると楽観的すぎる甘い考えをしていることが多いです。
想定外のことが起きてしまう前に一旦距離を置いて様子をみてみましょう。
その関係性が自分自身にとって、実り豊かなものなになるのかそうでないかを見極める機会になるでしょう。
女帝の正位置と逆位置での一般的な意味
正位置
母性的な愛・包容力・リラックスできる・創造性・豊かさ・芯が通っている・やさしさ・エレガントなどの意味があります。
ザクロ柄のゆったりとした服は女性性の象徴で妊娠している母親の様子です。
周りの大自然は生命力の源で命のサイクルや豊富にある資源で豊かな実りがある中、中央の女帝は安全な場所から世界に微笑みかけています。
この全ての役割を持っている人間が、女性の象徴のような存在であるとは言いすぎですが、その大部分を担っていることは否定できません。
どんな相手でも優しく接し、愛情豊かな言動ができる心が細やかだけど大きな包容力があり穢れた人でも存在を認める器の大きさがあること、
またそのような人に出会う可能性がありこれからの人生の師となるかもしれません。
逆位置
過剰な恵み・依存・不貞・怠惰・過保護などの意味があり、ここに至るまでの教養や環境を当たり前だと思いそれらを活かさない、良い結果を生み出さない、
という付きまとわれたら嫌と思うような人との付き合いや環境に身を置くことになります。
そのような態度に陥った時は、一度冷静になって目の前の成果を数えてみて、計画通りであるなら一度リラックスして頭をリセットさせると本来の目的に沿った行動ができるようになります。
このような人が周囲にいる時は、とても悩まされますがこちらが本人に変わり対処することはできてもあっても、その根性までは変えることは出来ないので離れて見守ることも必要になります。
対応に追われて時間だけが過ぎてしまうこともありますが、それはその時の体験があなた自身の成長につながりますので決して無駄な時間ではないです。
まとめ
この女帝のカードは結構主張が強く感じました。
メッセージ性が強くて、現代の社会でも母性の強い方はいますが、自分とその周り全員を愛するという人はよほどの精神力がないとなかなか難しいことです。
その真意の中には誤ったことに対しても、その人なりの事情があってのことだと理解してそれらの事に目を瞑り無条件の愛で受け入れるという懐の深さが余裕であります。
このような事を全て持つことはそれなりの境地で覚悟をもっていないとなれないことですが、この人生の中で少しずつ身につけていけるよう努力するのはとても意味のあることではないでしょうか。