今回は吊るし人・吊るされた男の意味についてお伝えしています。
この記事では、吊るされた男の考え、未来の行動とカードに込められた一般的な正位置と逆位置の意味解釈がわかります。
吊るし人は、何かの罪の罰として両手を縛られ片足を木に固定して吊られている罪人の様ですが、表情は穏やかで服装も派手なのでそこまで悪い人でないような感じもします。
大道芸のようなマジックのような最初に身動き取れない状況からの脱出をこころみる人のようにも見えてきましたが、この人がこの姿勢で今どんな事を考えていて次にどのような行動にでるのかを予想したことをまとめました。
吊るし人のカードの意味や解釈について探求してみましたので、一般的な意味とも照らし合わせて、ぜひご参考にしてみてください。
Contents
吊るし人の考えていること
正位置のときの見方
ニュービジョンのカード(写真右)でみてみると、この人物の視点になっているので、現状がわかりやすいです。
吊るされた姿勢のままでは、頭に血が上ってくるのでこんなに冷静ではいられないはずなのですが、もがく様子もなく静かにこの状況を受け入れています。
そして、何かの閃きがあったのか頭の周りが光りました。
この周りの観衆に注目すると、吊るされた人をものすごい形相でののしっているようで顔が歪んでいて全体の雰囲気が暗いです。
ということは、やはり何かいたずらよりも行き過ぎた行為をして遂に吊るされてしまったという事でしょう。
吊るされた男には、こんなに多くの人を驚かせてやったという傲慢な達成感と大勢がよってたかってたった一人の自分にここまでの罰を与えてもいいのかという呆れているような気持ちを感じます。
吊るされたことによって、この罪については償い終わったと考え次に謝る方法か、脱出する方法を考えているので観衆の声はこの男には届いていませんし、野次はさらにヒートアップしていきます。
逆位置のときの見方
このカードを逆さまにしたとき、木に縛られた状態で頭は上になり、立ったまま縛られた状態となります。
観衆は頭上の方にくるのでものすごく上から目線で強く罵られていたり、みんなから注意されたときの状況を頭の中で再生しているところです。
この姿勢だとなんとか自力で抜け出せそうです、観衆も目の前にはいないのと罰をうけているのは形だけで次のいたずらは何しようかとまた良からぬことを考えて、反省は二の次になってしまっています。
吊るし人の次の行動・未来
・この縛られたままの状態を諦めてこのまま時間が過ぎるのを待つ
・謝って、誰かに助けを求める
・さっさと逃げ出す
縛られた時間が違うだけでどれもいつかは不自由な場から解放されそうです。
これを日常生活でのあれこれに当てはめて考えてみると、
自分のせいで起きた問題から、解決させる方向へ抜け出そうとする段階にきていると解釈できます。
ものすごく考え抜いた先に新しいアイディアを思いつくことができたり、資料を読み込んだり他の人に協力をお願いすることにしたり、もう何も対策なくとりあえず強行突破で諦めてしまうという色々な行動を自由に選択することができます。
解決策は一つではなく、自分に合った方法で地道に進むことができれば、この経験によって自信がつくので今後も同じようなことが起きそうになっても回避できたり、解決策がすぐに思いつくようになっていくでしょう。
吊るし人についての基本的な意味
正位置の意味
・試練のとき・孤独に耐える時期・現実逃避・思考停止・身動きがとれない・非力さに打ちのめされる・中途半端・辛抱・我慢などがあります。
問題が起きた時のダメージで心身のエネルギーが落ち込みすぐには解決できそうにないですが、ひとりきりで外野の声をシャットアウトしたときに急に脳内の考えがまとまり閃きがおこることもあります。
逆位置の意味
・執着する・焦りや不安が増す・自己犠牲・覚悟がない・抵抗する・受け入れられない・平静を装う・見返りを求める・騒ぎを大きくする・問題の終わりが見えないなどがあります。
問題が起きたことに納得いかず、何度も問題について考えたり誰かほかの人や他のシステムのせいにして、いっこうに解決へと歩みを進めようとしないという行動をとりがちです。
一見行動しているようですが、それは見せかけの働きで解決するための具体的なアイディアやその先の展望も明らかにできないでいます。
正位置は元通りにすることは諦めて、違うやり方で進むことを決められるのですが、
逆位置では現実を真っすぐ見ずに元に戻そうとする力を働かせていきます。
まとめ
今回は、吊るし人の絵をみながら考えられる解釈と基本的な意味とをお伝えしてきました。
正位置の吊るされた状態では罪の重さを実感し、反省とともに切り替え新しいことを考えているようになり、逆位置の縛られている時は何故こんな目に遭わないといけないのかとグルグル考えているとうにように一致していたと思います。
問題や失敗の大きさに限らず、時として間違いを起こしたことを受け入れるに時間がかかるときもあると思います。
最終的には自分自身の選んだ意見が一番現実に反映させることができ、さらにその後も責任を持って取り組んでいけるので問題が起こる前よりも良いものに作り上げることができ達成感もひとしお身にしみることでしょう。
ぜひタロットの吊るし人が出た時や選んだときの読み方に取り入れてみてくださいね。
